これまで国土緑化運動の一環で、全国で3,000を超える「緑の少年団」が結成されており、「全国植樹祭」「全国育樹祭」の開催を契機に新規結成される傾向にあります。しかしながら、新規結成された団の持続的な推進体制が構築できず、「全国植樹祭」「全国育樹祭」の開催後に活動が停滞するケースが見られます。他方、2020年度から、小学校では「主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニング)」や地域資源を活用した教科横断的な学習等を重視した新たな「学習指導要領」が導入されます。“森林”は教科横断的に取り上げやすいことなどから、体験学習のみならず調べ学習、問題解決学習等が行いやすく、学校教育の題材としての有効性は高いと言えます。また、文部科学省は、地域全体で子どもたちを育てるとの考えの下、地域のNPO・企業等と連携した「地域学校協働活動」を推進しています。
そこで、「全国植樹祭」「全国育樹祭」を契機に新規結成されることとなる「緑の少年団」が、「全国植樹祭」「全国育樹祭」関連活動への参加のみならず、持続的な活動を実施できるよう、関係者の理解と推進体制の構築が必要だと考えます。このため、「緑の少年団」の新規結成の呼びかけが進む2021年の「全国植樹祭」「全国育樹祭」の開催県において、セミナーを開催します。
開催概要(日時・場所)
●日程:2020年1月29日(水)13時半~17時
●場所:滋賀県草津市立市民交流プラザ 大会議室(フェリエ南草津5階)
主催・後援
主催:(公社)国土緑化推進機構、滋賀県・滋賀県緑化推進会・緑の少年団滋賀県連盟
後援:林野庁、文部科学省(予定)、滋賀県教育委員会、草津市
対象者
・各県・市町村 全国植樹祭担当部署
・各県・市町村 緑化推進・森林環境教育担当部署・出先事務所 職員
・各県緑化推進委員会、地区緑化推進委員会関係者
・緑の少年団関係者(今後、新規結成を予定している関係者を含む)
・教育委員会関係者、学校関係者(教員等が研修扱いで参加できるようにする)
・青少年教育施設・森林総合利用施設等の職員
・森林NPO・ボランティア団体、森林インストラクター/企業の森実施者等
定員・申込
参加費:無料
定員:130名
申込:「参加申込書」(→コチラ)にご記入の上、下記までお送りください。
公益財団法人 滋賀県緑化推進会【担当:神田・信田】
TEL:077-522-7828 FAX:077-516-7858 E-mail:si-ryoku@ex.biwa.ne.jp
内容
~受 付~(13:00~13:30)
1.開会挨拶 滋賀県緑化推進会
(13:30~13:40) 林野庁 または (公社)国土緑化推進機構
2.基調講演 「新たな「学習指導要領」における「森林」の位置付けとその重要性」
~教育的視点を併せ持った、地域と学校が連携した「緑の少年団」の提案~
(13:40~14:10) 山下 宏文(京都教育大学 教授)
3.概要報告 「新たな「小学校教科書」における森林の記述と授業展開の可能性」
(14:10~14:40) 寺嶋 嘉春((一社)日本森林インストラクター協会 常務理事)
~休 憩~(14:40~14:50)
4.事例報告
(1)特色ある学校における森林環境教育・緑の少年団等の活動例①
(14:50~15:05) 学校の事例:角出 昭子(甲賀市立油日小学校 教頭)
(2)特色ある学校における森林環境教育・緑の少年団等の活動例②
(15:05~15:20) 青少年教育施設の事例:島川 武治(近江富士花緑公園 公園長)
(3)特色ある学校における森林環境教育・緑の少年団等の活動例③
(15:20~15:35) 森林インストラクターの事例:佐々木 建雄(滋賀森林イストラクター会 会長)
(4)特色ある学校における森林環境教育・緑の少年団等の活動例④
(15:35~15:50) 緑の幼年団の事例:山田 貴子(NPO子どもネットワークセンター天気村 代表理事)
5.パネルディスカッション(質疑応答含む)
(15:50~17:00) ① 学校内の多様な学年・教科等における教科横断的な学習の可能性
② NPO・企業・施設等と連携した出前授業・体験活動の受入体制づくり
③ 地域住民・企業等の協力を得た活動資金確保の仕組みづくり
6.ポスターセッション(13:00~17:00)
※ 各学校・少年団、施設、森林NPO・ボランティア団体、森林インストラクター、企業等が、取組内容等を
紹介できる場を設けます。ご希望の方は申込書に記入下さい。