地球温暖化防止や生物多様性保全等の地球規模の環境問題が顕在化する中で、国際社会における森林への期待は高まりをみせています。そして、平成19年から「美しい森林づくり推進国民運動」が官民一体となって展開され、幅広い国民等への普及啓発が図られるとともに、都道府県レベル等で森づくり活動のサポート体制「森づくりコミッション」の設置・登録が進む中で、これまで森づくりに関わりのない企業・学校・ＮＰＯ等幅広い主体の森づくりへの参加が促進されつつあります。
その中、新たな企業・学校・ＮＰＯ等が森づくり活動に参加する際には、これまで各地域で実践的な森づくり活動を取り組んできた森林ボランティア・ＮＰＯ団体等によって、参加の受け入れや活動のサポートがなされることが期待されています。その際には、（1）多様な専門性を有する幅広い団体の構成員や地域の幅広い団体等のソーシャル・キャピタルを活かして、（2）多様な社会のニーズを踏まえた魅力ある森づくり活動を展開することで、幅広い興味・関心層の森づくり活動への参加を多角的に促進し、森づくり活動の裾野がさらに広がり、深まっていくことが期待されます。
そこで、森林ボランティア・ＮＰＯ団体等で森づくり活動を取り組んできたリーダー等を対象として、（1）機能的・発展的な森づくり活動の実施体制を確立する「調整力」や、（2）企業や学校、NPO等の新たな多様な主体の参加を促進する「企画力」の習得・向上を図る研修を開催し、裾野が広く深まりのある「国民参加の森林づくり」の進展を図ります。
